アンテスとカチーナ人形-現代ドイツの巨匠とホピ族の精霊たち

会  期
2004年10月30日(土)ー12月12日(日)
休 館 日
月曜日、但し祝日開館、翌日休館
入 館 料
一般700(500)円、大高生350(250)円、中小生100(80)円
( )内は20 名以上の団体割引
兵庫県内の小中学生はココロンカード、クローバーカード呈示にて無料
4市1町(伊丹市・川西市・宝塚市・三田市・猪名川町)の高齢者割引有(平日60 歳以上、土日祝65 歳以上)

 


 

横向きの大きな頭とたくましい手足からなる原始的人物像〈頭足人〉。アンテス作品の代表的なこのモチーフは、神話的な世界を醸し出しながらも、空虚な光景に置かれることで、現代人の精神世界をも象徴しています。また彼はプリミティヴ・アートのコレクターとしても知られており、北米プエブロ・インディアンに伝わるカチーナ人形の約800点にもおよぶコレクションは世界最大を誇っています。万物に宿る精霊を表現したカチーナ人形。その芸術性の高さ、そしてそこに込められた時間を超越した宇宙観は、1920年代にシュールレアリスムの画家たちを魅了し、近年世界各地であらためて関心が寄せられています。
本展の第一部では、その素晴らしいコレクションのなかから、約80体のカチーナ人形を厳選して紹介、なかにはデュシャンやエルンスト旧蔵の人形も含まれています。第2部では、国内で所蔵されている秀逸な作品の数々に、ドイツのシュプレンゲル美術館のコレクションを加え、油彩、版画、立体など約60点でアンテス芸術を回顧します。透徹のまなざしで人間社会の深淵を見据えるアンテスの作品と愛らしいカチーナ人形との絶妙なコンビネーションは、「諷刺とユーモア」をメイン・テーマに掲げる当館にとっても、まさに相応しいものです。ともに日本では初めての本格的な展覧であり、芸術家とその制作の着想源、両者のスピリットに触れる貴重な機会となるでしょう。

関連企画

講演会「今なぜカチーナなのか?─ 現代美術の再生に向けて」
日時:2004年11月14日(日)午後2時〜
講師:山脇一夫氏(美術評論家・金城学院大学教授)
会場:美術館1F講座室
*聴講無料/要・当日観覧券(申込不要)

ワークショップ「カチーナ人形をつくろう」
日時:2004年11月21日(日)午後1時30分〜3時30分
講師:瀧陽乙子(たきようこ)氏(マザーアース主宰)
定員:25名(小学2年生以下の場合は要同伴者)
会場:美術館1F講座室
参加費:実費1000円(*観覧料込み)
応募方法:往復はがきにて事前予約

講演会「ホピとはいかなる人たちか?仮面の神々 ホピ・カチーナの宇宙」
日時:2004年11月28日(日)午後2時〜
講師:北山耕平氏(翻訳家・作家)
会場:美術館1F講座室
*聴講無料/要・当日観覧券(申込不要)


主  催
伊丹市立美術館、(財)伊丹市文化振興財団

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