エドワード・ゴーリーの優雅な秘密展

会  期
2016年4月2日(土)-5月15日(日)
開館時間
10:00-18:00(入館は17:30 まで)
会  場
伊丹市立美術館
休 館 日
月曜日(ただし5月2日は通常休館)
入 館 料
一般800(700)円、大高生450(350)円、中小生150(100)円
( )内は20 名以上の団体割引
兵庫県内の小中学生はココロンカード呈示にて入場無料
4市1町(伊丹市・川西市・宝塚市・三田市・猪名川町)の高齢者割引有(平日は60歳以上、土日祝は65歳以上)

 

上:『うろんな客』原画 , 1957 年
© 2010 The Edward Gorey Charitable Trust

不思議な世界観と、モノトーンの緻密な線描で、世界中に熱狂的なファンをもつエドワード・ゴーリー(Edward Gorey, 1925-2000)。日本では異色の絵本作家として知られており、『ギャシュリークラムのちびっ子たち』や『うろんな客』、『不幸な子供』などの絵本が次々と邦訳され、人気が高まっています。
 ミステリー小説のような物語と、押韻・造語・古語などを駆使した言葉、そして、壁紙や陰影までペンで細かく描かれた魅惑的な絵。ゴーリーの作品は、不気味でナンセンス、そして優雅なユーモアが余韻となり、時に読者を不安な気持ちに陥れます。その魅力に多くの人々が虜となり、シュルレアリストのマックス・エルンストや、ムーミンの作者トーベ・ヤンソンをはじめ、多くの文化人もゴーリー作品の愛好家でした。
しかし、邦訳されている絵本は、ゴーリーというアーティストのほんの一面に過ぎません。ゴーリー自身が文章と絵を手がけた主著(Primary Books)だけで100冊を超え、さらに、他著の挿絵、舞台と衣装のデザイン、演劇やバレエのポスターなど、制作活動と才能は多岐にわたります。
日本初の回顧展となる本展では、ゴーリーの没後、エドワード・ゴーリー公益信託とブランディワイン・リバー美術館によって準備され、世界各国を巡回した原画展を元に、個人コレクターの収蔵品を加え、貴重な原画・草稿・書籍など約350点を展示します。ゴーリーの多彩な制作活動を紹介するとともに、謎に満ちた優雅な秘密に迫ります。

 

『輝ける鼻のどんぐ』原画, 1969年

 

プレス・リリース (PDF : 2.0MB)

イベント情報

ギャラリー・トーク
日本におけるエドワード・ゴーリーの研究と、コレクションの第一人者である濱中利信氏に、会場を巡りながら作品を前にお話しいただきます。
講師:濱中利信氏(本展出品者)
日時:2016年4月2日(土) 午後2時~(約1時間)
*聴講無料(要当日観覧券)/申込不要
*当日、美術館1階ロビーにお集りください。

講演会「エドワード・ゴーリーを見る / 読む / 訳す楽しみ」
エドワード・ゴーリーの絵本の翻訳者である柴田元幸氏に、ゴーリーの魅力をお話しいただきます。
講師:柴田元幸氏(アメリカ文学研究者 / 翻訳家)
日時:2015年4月16日(土) 午後2時~(約1時間半)
会場:美術館1階講座室
*先着 130 名 / 開場は午後1時半予定
*当日午後 12 時から整理券を美術館1階ロビーにて配布します(お1人様1枚 )。
*聴講無料(要当日観覧券)/申込不要

 


主  催
伊丹市立美術館[公益財団法人伊丹市文化振興財団・伊丹市]
共  催
伊丹市教育委員会
協  力
Edward Gorey Charitable Trust、Brandywine River Museum、株式会社河出書房新社
後  援
日本国際児童図書評議会(JBBY)、NHK 神戸放送局
企画協力
株式会社イデッフ

『不幸な子供』
原画

1961年

『ギャシュリークラムの
ちびっ子たち』
原画

1963年

『ウィローデイルのトロッコまたはブラック・ドールの帰還』
原画

1962年

 

全て © 2010 The Edward Gorey Charitable Trust

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